日商簿記3級(商工会議所簿記検定試験)
簿記3級の勉強の順番(公式サンプル問題から)
日本商工会議所が公開しているサンプル問題5セットで、どの項目が何回出たかを数え、出題の多い項目から先に覚える、勉強の順番の一例です。2026年10月時点の集計です。
試験のしくみ
商業簿記の3題以内・試験時間60分で、100点満点の70点以上が合格です。ネット試験(選択式と入力式)と統一試験(紙)は、出題の範囲・難しさ・合格の基準が同じとされています。
第1問は仕訳(勘定科目を選んで金額を入力)、第2問は勘定記入や補助簿などの表・語句、第3問は決算(財務諸表・精算表・決算整理後残高試算表)です。2027年4月1日以降の試験は、第1問45点・第2問25点・第3問30点と公表されています。
本番の問題は公開されないので、ここでは公式サンプル問題5セット(1セット=第1問15問・第2問2問・第3問1問)を項目に分けて数えました。第3問の決算整理のように、それ自体の出題は少なくても、よく出る問題を解くのに先に要る項目は「土台」として先に入れています。
まずここ(3項目)
1セットあたりの配点が大きい、仕訳の基本と第3問の中心です。
| 項目 | 公式サンプル5セットでの出題 |
|---|---|
| 勘定と仕訳(勘定記入の決まり・貸借平均)簿記の基本原理 | 5セット |
| 損益計算書と貸借対照表(勘定式)の作成決算 | 4セット |
| 精算表(8桁)決算 | 1セット |
次に(30項目)
公式サンプル5セットのうち3セット以上に出た項目と、その土台です。第1問の仕訳の多くがここから出ています。
| 項目 | 公式サンプル5セットでの出題 |
|---|---|
| 当座預金・普通預金・定期預金(複数口座)と当座預金出納帳諸取引の処理 | 5セット |
| 売掛金・買掛金と売掛金元帳・買掛金元帳諸取引の処理 | 5セット |
| 商品売買(三分法)と諸掛り(引取運賃・発送費)諸取引の処理 | 5セット |
| 約束手形(振出・受入・取立・支払)と受取手形記入帳・支払手形記入帳諸取引の処理 | 5セット |
| 電子記録債権・電子記録債務諸取引の処理 | 5セット |
| 貸付金・借入金・手形貸付金・手形借入金(利息の計算を含む)諸取引の処理 | 5セット |
| 未収入金・未払金(商品以外の売買)諸取引の処理 | 5セット |
| 立替金・預り金(従業員立替金・所得税預り金・社会保険料預り金)諸取引の処理 | 5セット |
| 有形固定資産の取得(付随費用・資本的支出と収益的支出)諸取引の処理 | 5セット |
| 有形固定資産の売却(帳簿価額と売却損益)諸取引の処理 | 5セット |
| 減価償却(定額法・間接法・月割り)諸取引の処理 | 5セット |
| 貸倒れと貸倒引当金(設定・取崩し・償却債権取立益)諸取引の処理 | 5セット |
| 収益・費用の勘定(給料・法定福利費・通信費・支払家賃・支払利息など)諸取引の処理 | 5セット |
| 消費税(税抜方式・仮払/仮受消費税と決算)諸取引の処理 | 5セット |
| 現金過不足(発生・原因判明・決算での雑損/雑益)諸取引の処理 | 4セット |
| 差入保証金(敷金)と不動産の賃借諸取引の処理 | 4セット |
| 租税公課(固定資産税・収入印紙)と貯蔵品諸取引の処理 | 4セット |
| 決算整理: 売上原価(商品棚卸)決算 | 4セット |
| 証ひょう(請求書・領収書など)から仕訳する簿記の基本原理 | 3セット |
| 現金(通貨代用証券を含む)と現金出納帳諸取引の処理 | 3セット |
| 当座借越(期中と決算での振替)諸取引の処理 | 3セット |
| 法人税・住民税・事業税(中間納付・決算での計上)諸取引の処理 | 3セット |
| 決算整理: 収益・費用の前受け・前払い・未収・未払い(経過勘定)決算 | 3セット |
| 帳簿の締切(英米式決算法・補助簿の締切)決算 | 3セット |
| 株式会社の資本金(設立・増資)株式会社会計 | 3セット |
| 利益準備金と繰越利益剰余金株式会社会計 | 3セット |
| 決算整理: 貯蔵品棚卸と月次決算の処理決算 | 1セット土台 |
| 資産・負債・純資産・収益・費用と、貸借対照表・損益計算書の関係簿記の基本原理 | 0セット土台 |
| 取引の意義と8要素(簿記上の取引になるか)簿記の基本原理 | 0セット土台 |
| 決算整理後残高試算表決算 | 0セット土台 |
余裕があれば(8項目)
公式サンプル5セットのうち2セットに出た項目です。
| 項目 | 公式サンプル5セットでの出題 |
|---|---|
| 補助簿の種類と、取引ごとにどの補助簿に書くか簿記の基本原理 | 2セット |
| 仕入帳・売上帳諸取引の処理 | 2セット |
| クレジット売掛金諸取引の処理 | 2セット |
| 前払金・前受金(手付金)諸取引の処理 | 2セット |
| 仮払金・仮受金(旅費の概算払い・内容不明の入金)諸取引の処理 | 2セット |
| 固定資産台帳諸取引の処理 | 2セット |
| 損益勘定への振替と、当期純損益の繰越利益剰余金への振替決算 | 2セット |
| 剰余金の配当(株主総会での決議と利益準備金の積立て)株式会社会計 | 2セット |
後回しでもよい(8項目)
公式サンプル5セットで0〜1セットしか出ていない項目です。出題が少ないので、上の項目を終えてからでよい項目です(出ないわけではありません)。
| 項目 | 公式サンプル5セットでの出題 |
|---|---|
| 主要簿(仕訳帳・総勘定元帳)への記入簿記の基本原理 | 1セット |
| 返品(仕入戻し・売上戻り)諸取引の処理 | 1セット |
| 商品有高帳(先入先出法・移動平均法)と売上総利益諸取引の処理 | 1セット |
| 受取商品券諸取引の処理 | 1セット |
| 試算表(合計・残高・合計残高)の作成決算 | 1セット |
| 3伝票制(入金・出金・振替)と一部振替取引の書き方簿記の基本原理 | 0セット |
| 伝票の集計(仕訳日計表)と総勘定元帳への転記簿記の基本原理 | 0セット |
| 小口現金と小口現金出納帳諸取引の処理 | 0セット |
学習ページ(17本)
問題で確かめる
仕訳の入力・表の穴埋め・4択の問題を、10問ずつのセットで解けます。
日商簿記3級の問題を解く →出典
集計した資料: 日本商工会議所 簿記3級 公式サンプル問題1〜5(2024年4月〜2026年4月公表)。出題の回数は、これらを商工会議所簿記検定試験 出題区分表(2022年度適用・2026年度も適用)の3級の項目に分けて数えたもの(1つの問題が複数の項目にまたがるときは、それぞれに数えた)。試験の形と合格基準: 日本商工会議所「簿記 試験科目・注意事項(3級)」とネット試験のQ&A。2027年度以降の配点: 日本商工会議所のお知らせ(2026年9月)。2026年10月時点の公開情報による。