FP3級 学習ページ|CH07 実技 資料の読み方

土地の図の読み方

土地の問題は、図の数字をどの式に使うかの見分けが中心です。建築面積と延べ面積を分け、道路幅員やセットバックを先に処理してから上限を求めます。

実技でこの資料が出る場所

2024年5月・2025年5月・2026年5月の公開問題では、土地の図は問9の位置で3回とも出ています。図から敷地面積、前面道路の幅員、角地かどうか、2項道路かどうかを読み、建築面積や延べ面積の上限を計算する型です。最初に建蔽率は建築面積、容積率は延べ面積と分けます。同じ%でも使う面積が違うので、何の上限を聞かれているかを問題文で確認してから図へ戻ります。

建蔽率→建築面積、容積率→延べ面積。まず問われる面積の種類を確認

建蔽率は敷地面積×使える建蔽率で出す

建築面積の最高限度は、敷地面積×建蔽率です。敷地200m²、指定建蔽率60%で、資料から角地として10%の緩和だけを受けるなら、使う建蔽率は70%です。

200m² × 70% = 140m²

角地や防火地域の緩和が示されているときは、指定建蔽率へ加算できるかを先に確認します。容積率の数字をここへ使わないこと。敷地にセットバック部分がある場合は、先にその面積を敷地面積から除きます。

建築面積=有効な敷地面積×適用する建蔽率

容積率は前面道路の幅員による制限と比べる

前面道路の幅員が12m未満なら、指定容積率だけで決めません。幅員×4/10または6/10で出す道路幅員による容積率と、指定容積率の小さい方を使います。たとえば敷地180m²、住居系で幅員5m、指定容積率300%なら、道路幅員による上限は5×4/10=2.0、つまり200%です。

180m² × 200% = 360m²

複数道路なら原則として幅員の広い方を確認します。容積率は延べ面積に掛ける率です。

土地の図の例。間口15m・奥行20mの敷地(300㎡)が幅員6mの前面道路に接する。第一種住居地域、指定建蔽率60%、指定容積率300%、前面道路の幅員に乗じる数値4/10。建築面積の上限は300㎡×60%=180㎡。容積率は6m×4/10=240%と300%の小さいほうの240%で、延べ面積の上限は300㎡×240%=720㎡。

前面道路12m未満:幅員による率と指定容積率の小さい方

2項道路はセットバック部分を敷地面積から外す

2項道路では、原則として道路中心線から水平距離2mの線まで後退します。現在の道路幅が3mで両側が同じように後退する例なら、片側の不足は0.5mです。敷地200m²で接道部分が10mなら、セットバック面積は0.5m×10m=5m²です。

有効敷地面積 = 200m² − 5m² = 195m²

この195m²を建蔽率や容積率の計算に使います。セットバック部分は敷地面積に算入しない、道路幅3mをそのまま敷地から引かないことが読み違い防止のポイントです。

2項道路:中心線から2mまで後退し、その部分は敷地面積に入れない

本番の形で解いてみる

実技・資料を読む問題(日本FP協会 2026年5月の公開問題 実技問9と同じ形)

土地の図。間口12m・奥行18m(敷地216㎡)、前面道路の幅員3m(2項道路)。用途地域: 第一種住居地域。指定建蔽率 60%・指定容積率 200%・前面道路は幅員3mの2項道路で、道路中心線から両側2mの線まで後退する。道路の反対側に崖地や河川はなく、他の条件は考慮しない。。

セットバック後の敷地面積として、最も適切なものはどれか。

  1. 204㎡
  2. 210㎡
  3. 216㎡
答えと解説を見る

正解: 210㎡

道路幅員3mなので、道路中心線から現在の道路境界まで1.5m。中心線から2mまで後退するためセットバック幅は0.5mとなる。12m×(18m−0.5m)=210㎡。まちがえやすい点: 幅員を4mにする不足分1mの全部を敷地側だけで後退するわけではない。

この内容を問題で確かめる

資料を読んで3つから選ぶ、実技と同じ形の問題で確かめましょう。

5問を解く →

どこから読むかはFP3の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。試験に出る数字は勉強の順番のページの一覧にまとめています。このページの数字・制度は、2026年4月1日時点の法令などにもとづきます(2026年10月確認)。