FP3級 学習ページ|CH07 実技 資料の読み方

保険証券の読み方

保険証券は数字が多く、関係のない保障まで足してしまいやすい資料です。死亡原因、入院、手術、診断の順に条件を絞り、支払対象だけを拾って計算します。

実技でこの資料が出る場所

2024年5月・2025年5月・2026年5月の公開問題では、保険証券・保険契約の資料は問12の位置で3回とも出ています。問われるのは、死亡時の受取額、入院・手術時の給付額、がん診断時の給付などです。最初に主契約と特約を分け、次に原因が病気か災害か、入院か手術かを確認します。資料に書かれた金額を全部足さないこと。該当する保障だけを拾って計算します。

見分け方:原因・入院・手術・診断を先に確認し、該当保障だけ足す

死亡保険金は主契約と特約を原因別に足す

死亡時は、まず死亡原因を確認します。たとえば主契約の死亡保険金800万円、災害死亡特約500万円があり、病気死亡には災害特約が出ない資料なら、病気死亡は800万円、所定の災害死亡は1,300万円です。

災害死亡 = 800万円 + 500万円 = 1,300万円

「死亡」と書いてあるだけで災害特約まで足さないこと。特約は主契約に上乗せされますが、支払条件を満たす場合だけです。

定期保険特約付終身保険の保険証券の例。終身保険200万円、定期保険特約1,800万円、特定疾病保障定期保険特約300万円、災害割増特約500万円、傷害特約300万円、入院特約日額5,000円。病気で死亡したときは200+1,800+300=2,300万円。事故で死亡したときは災害割増特約と傷害特約を足して3,100万円。入院特約は死亡では出ない。

死亡原因を先に判定し、条件を満たす主契約+特約だけを合計

入院日額と手術給付金は限度・倍率まで見る

入院給付金は入院日額×支払対象日数で計算します。入院日額8,000円、1入院の支払限度60日、75日入院なら、資料に免責日数がない場合の対象は60日です。

8,000円 × 60日 = 480,000円

さらに手術給付金が「入院日額の20倍」なら、8,000円×20=160,000円です。実入院日数75日をそのまま掛けないで、先に限度日数や免責の有無を確認します。手術は倍率の欄を別に読みます。

入院は日額×対象日数、手術は日額×資料の倍率。限度・免責を先に確認

がん保険は診断給付金の支払条件を読む

がん保険では入院日額だけでなく、診断給付金の欄を探します。たとえば「所定のがんと診断確定したとき100万円」「入院日額10,000円」とある資料で、診断確定後20日入院し、両方が支払対象なら、診断100万円と入院20万円を別々に計算します。

10,000円 × 20日 = 200,000円

合計 = 1,000,000円 + 200,000円 = 1,200,000円

診断給付金の回数や待ち期間は資料の条件に従うこと。「診断」「入院」を別の給付として読むのがコツです。

がん保険は「診断」と「入院」を分け、資料の支払条件を満たすものだけ加算

本番の形で解いてみる

実技・資料を読む問題(日本FP協会 2026年5月の公開問題 実技問12と同じ形)

Dさんの生命保険証券(定期保険特約付終身保険) 各保障は重複して支払われるものとする。

終身保険(主契約)300万円
定期保険特約1,200万円
災害割増特約800万円

Dさんが病気により死亡した場合の死亡保険金の合計額として、最も適切なものはどれか

  1. 300万円
  2. 1,500万円
  3. 2,300万円
答えと解説を見る

正解: 1,500万円

病気による死亡では、終身保険金300万円と定期保険特約の死亡保険金1,200万円を受け取る。災害割増特約は対象外なので合計1,500万円。まちがえやすい点: 災害死亡に限る特約まで加えない。

この内容を問題で確かめる

資料を読んで3つから選ぶ、実技と同じ形の問題で確かめましょう。

5問を解く →

どこから読むかはFP3の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。試験に出る数字は勉強の順番のページの一覧にまとめています。このページの数字・制度は、2026年4月1日時点の法令などにもとづきます(2026年10月確認)。