FP3級 学習ページ|CH03 金融資産運用

株式

株式の売買単位・注文・受渡し

東京証券取引所の内国株式は、原則として100株を1売買単位として取引されます。

注文方法には、価格を指定する指値注文と、価格を指定せず売買成立を優先する成行注文があります。通常の売買では、成行注文は指値注文より優先し、指値注文どうしでは、売りはより低い価格、買いはより高い価格が優先されます。同じ価格なら原則として先に出された注文が優先されます。

内国株式の普通取引は、売買契約締結の日から起算して3日目(休業日を除く)に決済するため、通常は約定日の2営業日後が受渡日です。

配当などの権利を得るには、権利確定日に株主として株主名簿に記載される必要があります。通常、権利付き最終日までに株式を購入しておく必要があります。

100株単位。成行>指値。普通取引の受渡し=約定日の2営業日後

日経平均株価とTOPIX

日経平均株価(日経225)は、東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から選定された225銘柄を対象とする株価指数です。プライム市場の全銘柄を対象とする指数ではありません。

TOPIX(東証株価指数)は、日本の株式市場を広範にカバーする代表的な株価指数で、構成銘柄の時価総額をもとに算出されます。

指数によって対象銘柄や算出方法が異なるため、「225銘柄なら日経平均」「広い市場を時価総額ベースで見る代表指数ならTOPIX」と区別します。

日経平均=選ばれた225銘柄。TOPIX=広範な銘柄を時価総額ベースで見る

PER・PBR・ROEの計算

PER(株価収益率)は、株価が1株当たり当期純利益の何倍まで買われているかを見る指標です。

PER(倍)= 株価 ÷ 1株当たり当期純利益(EPS)

PBR(株価純資産倍率)は、株価が1株当たり純資産の何倍かを見る指標です。

PBR(倍)= 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)

ROE(自己資本利益率)は、自己資本を使ってどれだけ当期純利益を生み出したかを見る指標です。

ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 ×100

PERの分母は利益、PBRの分母は純資産、ROEの分母は自己資本と整理します。

PERやPBRは、同業種の企業やその企業の過去の水準と比べて、株価が割高か割安かを考える目安になります。一般にPERやPBRが低いほど割安、ROEが高いほど自己資本を効率よく使って利益を上げていると考えます。1つの指標だけで投資判断を決めるものではありません。

企業の業績や財務内容、経済環境などを分析して株式の価値を判断する方法をファンダメンタルズ分析といいます。PER・PBR・ROEなども判断材料になります。過去の株価や出来高などの動きを分析して、将来の値動きを予測する方法をテクニカル分析といいます。企業の財務内容などを見るファンダメンタルズ分析とは区別します。

株式の投資指標を分母で見分ける。例題: 株価2,000円、1株当たり当期純利益100円、1株当たり純資産1,000円、1株当たり年間配当金40円。PER・PBR・配当利回り・配当性向は? 答え: PER=株価÷1株当たり利益=2,000÷100=20倍、PBR=株価÷1株当たり純資産=2,000÷1,000=2倍、配当利回り=配当÷株価×100=40÷2,000×100=2%、配当性向=配当÷1株当たり利益×100=40÷100×100=40%。配当利回りの分母は株価、配当性向の分母は利益。こう聞かれたら: 株価が利益の何倍ならPER、株価が純資産の何倍ならPBR、株価に対する配当の割合なら配当利回り、利益のうち配当に回した割合なら配当性向、自己資本で利益を上げる効率ならROE。

PER=株価÷利益、PBR=株価÷純資産、ROE=利益÷自己資本

配当利回りと配当性向を混同しない

配当利回りは、株価に対して年間配当金がどれくらいの割合になるかを見る指標です。

配当利回り(%)= 1株当たり年間配当金 ÷ 株価 ×100

配当性向は、企業が当期純利益のうちどれだけを配当に回したかを見る指標です。

配当性向(%)= 1株当たり年間配当金 ÷ 1株当たり当期純利益 ×100

配当利回りの分母は株価、配当性向の分母は利益です。株価に対する配当の割合を「配当性向」としないようにします。

利回り=配当÷株価、配当性向=配当÷利益

本番の形で解いてみる

学科・○×式(日本FP協会 2026年5月の公開問題 学科問14と同じ形)

日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から選ばれた225銘柄を対象とする株価指数である。

正しければ○、誤っていれば×。

答えと解説を見る

正解: ○

日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から選定された225銘柄で構成される。まちがえやすい点: プライム市場の全銘柄を対象とする指数ではない。

実技・資料を読む問題(日本FP協会 2026年5月の公開問題 実技問6と同じ形)

X社の株式データ 株価以外は1株当たりの金額。

X社
株価1,680円
1株当たり純利益140円
1株当たり純資産1,120円
1株当たり配当金42円

X社のPERとして、最も適切なものはどれか

  1. 10倍
  2. 12倍
  3. 15倍
答えと解説を見る

正解: 12倍

PERは「株価÷1株当たり純利益」で求める。1,680円÷140円=12倍。まちがえやすい点: 株価を1株当たり純資産で割るのはPBRの計算。

4択の確認問題

日経平均株価の採用銘柄に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から225銘柄が選ばれている。
  2. 東京証券取引所の全市場の上場銘柄から225銘柄が選ばれている。
  3. 東京証券取引所プライム市場の全銘柄が採用されている。
  4. 東京証券取引所スタンダード市場の上場銘柄から225銘柄が選ばれている。
答えと解説を見る

正解: 東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から225銘柄が選ばれている。

日経平均株価は、東京証券取引所プライム市場の上場銘柄から選ばれた225銘柄で算出される株価指数です。全市場や他の市場から選ぶものでも、プライム市場の全銘柄を使うものでもありません。まちがえやすい点: プライム市場の「全銘柄」ではなく「選ばれた225銘柄」です。

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どこから読むかはFP3の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。試験に出る数字は勉強の順番のページの一覧にまとめています。このページの数字・制度は、2026年4月1日時点の法令などにもとづきます(2026年10月確認)。