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生命保険の商品と特約

定期・終身・養老・収入保障の違い

定期保険は一定期間の死亡保障を準備する保険で、通常、満期保険金はありません。終身保険は死亡保障が一生涯続き、満期保険金はありません。養老保険は、保険期間中に死亡したときは死亡保険金、満期まで生存したときは満期保険金を受け取る仕組みです。

更新型の定期保険特約付終身保険では、定期保険特約を更新するとき、一般に健康状態について改めて告知・診査をする必要はありません。ただし、更新時の年齢などで保険料が再計算されます。

収入保障保険は、保険期間中に死亡した場合、原則として満期まで年金形式で保険金を受け取ります。一時金で受け取れる商品では、その額は年金現価相当額となるため、年金で受け取る総額より一般に少なくなります。

変額保険は、特別勘定の運用実績によって保険金額や解約返戻金が変わる保険です。死亡・高度障害保険金には基本保険金額の最低保証がありますが、解約返戻金や有期型の満期保険金には最低保証がありません。利率変動型積立終身保険は、積立部分と保障部分を組み合わせた保険で、積立部分の利率は市場金利などに応じて見直されます。

高度障害状態とは、約款で定める重い障害状態をいい、所定の状態に該当すると高度障害保険金が支払われます。逓減定期保険は、保険期間の経過に伴って死亡保険金額が減少していく定期保険です。逓増定期保険は、保険期間の経過に伴って死亡保険金額が増加していく定期保険です。

定期=一定期間、終身=一生涯、収入保障の一時金<年金受取総額

個人年金保険の3つの受取り方

確定年金は、契約時に定めた一定期間、被保険者の生死にかかわらず年金を受け取る仕組みです。期間中に被保険者が死亡した場合は、残りの期間に対応する年金などを遺族が受け取ります。

有期年金は、契約時に定めた一定期間のうち、被保険者が生存している間、年金を受け取ります。終身年金は、被保険者が生存している限り一生涯年金を受け取ります。

他の契約条件が同じ終身年金では、一般に平均余命が長い女性のほうが年金支払期間が長くなると見込まれるため、保険料は男性より高くなります。

変額個人年金保険では、特別勘定の運用実績によって、年金額・死亡給付金額・解約返戻金がいずれも変動します。死亡給付金には払込保険料相当額などの最低保証がある商品が一般的ですが、解約返戻金には最低保証がありません。

個人年金保険の確定年金・有期年金・終身年金で、受取り中に亡くなった場合の違い。例題: 60歳から10年間、年金を受け取る契約。受取り中の63歳で亡くなったら、残りの年金はどうなる? 図: 60歳から70歳の時間の軸に3つを並べ、63歳で死亡した後、確定年金は残り7年分を遺族が受け取り、有期年金と終身年金は死亡で終わる。式: 10年−3年=残り7年分を遺族が受け取る(確定年金のとき)。こう聞かれたら: 生死にかかわらず・一定期間→確定年金、一定期間のうち生存している間→有期年金、生存している限り一生涯→終身年金、終身年金の保険料は平均余命が長い女性のほうが高い。

確定=生死を問わず期間確定、有期=期間内で生存中、終身=生存中ずっと

生命保険の主な特約

特約は、主契約に追加して保障内容を補う仕組みです。

リビング・ニーズ特約は、原因にかかわらず医師から余命6カ月以内と判断された場合、所定の範囲で死亡保険金の一部または全部を生前に受け取れる特約です。

このほか、疾病・災害による入院や手術などを保障する特約があります。保障される条件は特約ごとに異なるため、名称だけでなく支払事由を確認します。

災害割増特約は、不慮の事故など所定の原因で死亡・高度障害状態になった場合に、死亡保険金などへ上乗せして保険金を支払う特約です。疾病入院特約は、病気による入院が所定の条件を満たした場合に入院給付金を受け取れる特約です。傷害特約は、不慮の事故による死亡や所定の障害状態などを保障する特約です。

リビング・ニーズ=余命6カ月以内で死亡保険金を生前受取り

団体保険と財形制度

団体保険は、企業などの団体を単位として加入する保険です。団体の従業員などを被保険者とする生命保険や年金保険があります。

財形制度には、勤労者が給与からの天引きなどによって計画的に資産形成する仕組みがあります。保険を利用する財形商品もあります。

団体生命保険は、企業などの団体を契約者とし、その所属員を被保険者として加入する生命保険です。

団体保険=団体単位、財形=勤労者の計画的な資産形成

法人が利用する生命保険

法人も、役員・従業員の死亡や退職などに伴う資金需要への備えとして生命保険を利用することがあります。

契約者・被保険者・保険金受取人の組合せや保険商品の内容によって、保障目的や経理処理が異なります。法人契約だから一律に同じ扱いになるわけではありません。

法人保険は契約形態と目的で扱いが変わる

本番の形で解いてみる

学科・○×式(日本FP協会 2026年5月の公開問題 学科問7と同じ形)

定期保険は、一定の保険期間中の死亡を保障するのが基本で、一般に満期保険金はない。

正しければ○、誤っていれば×。

答えと解説を見る

正解: ○

定期保険は一定期間の死亡保障を目的とする掛捨て型の保険で、一般に満期保険金はない。まちがえやすい点: 死亡保障と満期保険金の両方を備える養老保険と混同しない。

学科・○×式(日本FP協会 2026年5月の公開問題 学科問8と同じ形)

確定年金は、定められた年金支払期間中であれば、被保険者が死亡した後も残りの期間に対応する年金などが遺族に支払われる。

正しければ○、誤っていれば×。

答えと解説を見る

正解: ○

確定年金は一定期間、被保険者の生死にかかわらず年金が支払われる。期間中に死亡した場合は、残存期間に対応する年金などを遺族が受け取る。まちがえやすい点: 生存中だけ一定期間支払う有期年金と区別する。

実技・資料を読む問題(日本FP協会 2026年5月の公開問題 実技問12と同じ形)

Aさんの医療保険証券 給付対象となる入院と手術であるものとする。

入院給付金(主契約)日額8,000円
1入院の限度日数60日
手術給付金(手術特約)入院給付金日額の20倍

Aさんが病気で12日間入院し、その入院中に給付対象の手術を1回受けた場合の受取給付金の合計額として、最も適切なものはどれか

  1. 96,000円
  2. 160,000円
  3. 256,000円
答えと解説を見る

正解: 256,000円

入院給付金は8,000円×12日=96,000円、手術給付金は8,000円×20倍=160,000円。合計は256,000円。まちがえやすい点: 手術給付金だけ、または入院給付金だけで終わらせない。

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どこから読むかはFP3の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。試験に出る数字は勉強の順番のページの一覧にまとめています。このページの数字・制度は、2026年4月1日時点の法令などにもとづきます(2026年10月確認)。