基本情報技術者 学習ページ|科目A・企業活動
経営と組織を理解する
企業が目標を達成するには、人・物・金・情報などの経営資源を適切に配分し、組織として活動する必要があります。経営管理、組織形態、CxOの役割、DXなどの社会変化と働き方を整理します。
経営資源とPDCA
企業は、人材、設備や原材料、資金、情報などの経営資源を活用して経営目標の達成を目指します。限られた資源をどこへ配分するかも経営管理の重要な役割です。
PDCAは、Planで計画し、Doで実行し、Checkで結果を評価し、Actで改善する考え方です。評価結果を次の計画や改善につなげて継続的に管理する点を押さえます。
PDCAは計画・実行・評価・改善を循環させる。
組織形態の違い
職能別組織は、営業、製造、人事など専門機能ごとに部門を編成する形で、専門性を蓄積しやすい反面、部門間の調整が課題になることがあります。事業部制組織は、製品や地域などの単位で事業部を設け、各事業に責任と権限を持たせます。
マトリックス組織では、職能別と製品別など二つの指揮系統を組み合わせます。一人の構成員が複数の管理軸に属するため、命令や責任の調整が必要になる点が特徴です。
組織形態は専門性・事業責任・複数管理軸で区別する。
CxOの役割
CxOは、特定分野について全社的な責任を担う経営幹部を表す呼称です。CEOは最高経営責任者、CFOは財務、CIOは情報戦略や情報システム、CISOは情報セキュリティを主に担当します。
CDOは組織によって定義が異なる場合がありますが、試験ではデジタル技術を活用した変革を推進する最高デジタル責任者として扱われます。略称と担当領域を対応させます。
CIOは情報、CISOは情報セキュリティを統括する。
DXとデータ駆動
DXは、データやデジタル技術を活用し、製品やサービスだけでなく、業務、組織、企業文化なども変革して競争上の優位につなげる考え方です。単に紙を電子化したり既存業務をIT化したりすることだけを意味しません。
データ駆動型社会では、収集したデータを分析し、その結果を意思決定やサービス改善などへ活用します。データを価値創出や社会課題の解決につなげる視点が重要です。
DXはデジタル技術を用いた事業や組織の変革である。
多様な人材と働き方
DE&Iは、多様性を認めるDiversity、公平な機会を整えるEquity、参加し能力を発揮できる状態を目指すInclusionを組み合わせた考え方です。異なる背景や経験を持つ人材を生かすため、制度だけでなく職場環境の整備も対象になります。
また、テレワーク、ワークライフバランス、リスキリングなども人的資源管理に関係します。リスキリングは、業務や事業の変化に対応するため新たな知識や技能を身に付ける取組です。
多様な人材が能力を発揮できる環境づくりも経営管理である。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
PDCAによる経営管理について、最も適切なものはどれか。
- Checkでは、実行結果を計画や目標と比較して評価する。
- Actでは、実行結果を計画や目標と比較して差異を把握する。
- Planでは、前回の実行で見つかった差異の原因を取り除く是正処置を行う。
- Doでは、計画に対する実績を評価し、次の期の目標値を決める。
答えと解説を見る
正解: Checkでは、実行結果を計画や目標と比較して評価する。
PDCAではPlanで計画し、Doで実行し、Checkで結果を評価し、Actで改善します。計画や目標と実績を比較して評価するのはCheckです。
まちがえやすい点: Checkの評価とActの改善を入れ替えない。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
企業の組織形態について、最も適切な記述はどれか。
- 職能別組織は、製品や地域ごとに事業部を置き、各事業部に利益責任を持たせる組織である。
- 事業部制組織は、一人の担当者が職能部門と製品部門の両方の管理者から指示を受ける組織である。
- マトリックス組織は、職能別と製品別など異なる二つの管理軸を組み合わせる組織である。
- プロジェクト組織は、職能別と製品別の二つの管理軸を恒常的に組み合わせる組織である。
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正解: マトリックス組織は、職能別と製品別など異なる二つの管理軸を組み合わせる組織である。
マトリックス組織では、職能別と製品別など二つの管理軸を組み合わせます。製品や地域ごとに利益責任を持たせるのは事業部制組織、特定の目的のために期間を区切って編成するのがプロジェクト組織です。
まちがえやすい点: 製品別の責任単位を置く事業部制と、複数の管理軸を持つマトリックス組織を区別する。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
CxOと主な担当領域の組合せとして、最も適切なものはどれか。
- CFO=情報戦略、CIO=財務、CISO=デジタル変革
- CFO=財務、CIO=情報戦略、CISO=情報セキュリティ
- CFO=情報セキュリティ、CIO=財務、CISO=情報戦略
- CFO=財務、CIO=情報セキュリティ、CISO=情報戦略
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正解: CFO=財務、CIO=情報戦略、CISO=情報セキュリティ
CFOは財務、CIOは情報戦略や情報システム、CISOは情報セキュリティを主に統括します。略称中のFinancial、Information、Information Securityを対応させます。
まちがえやすい点: CIOとCISOはともに情報分野だが、CISOは特に情報セキュリティを担当する。
基本情報の学習ページ
ほかの学習ページの一覧と、2択の用語カード(750語)は、基本情報技術者のページにあります。
基本情報技術者のページへ →このページの内容は、IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」(2026年1月公表)と試験要綱Ver.5.6の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。IPAは2027年度春ごろから新しい試験制度に移る予定です。