基本情報技術者 学習ページ|科目A・プロジェクトマネジメント

プロジェクトの情報伝達

プロジェクトでは、必要な情報を必要な相手に適切な方法で届けることが重要です。進捗情報の作成・配布と、双方向・プッシュ型・プル型の違い、コミュニケーションチャネルを整理します。

情報伝達の流れ

プロジェクトのコミュニケーションでは、関係者が必要とする情報を把握し、情報を作成し、適切な相手へ配布し、理解や反応を確認しながら調整します。単に連絡手段を選ぶだけでなく、誰が、何を、いつ、どの方法で受け取るかを明確にすることが重要です。情報の受け手と目的に合わせて伝達方法を選ぶことで、認識のずれや伝達漏れを減らします。

情報の相手・内容・時期・方法を整理する。

入力と出力

コミュニケーションでは、作業の進み具合や課題などの情報をもとに、関係者へ伝える内容を整えます。代表的な出力として進捗報告書や配布情報があります。進捗報告書は状況をまとめて共有する資料であり、配布情報は関係者へ実際に届けられる情報です。情報を受け取った後の判断や行動につながるよう、対象者に応じて内容や粒度を調整します。

進捗情報を整理し、適切な相手へ配布する。

伝達方式の違い

双方向コミュニケーションは、会話やテレビ会議のように送受信を繰り返し、その場で確認や調整ができます。プッシュ型コミュニケーションは、電子メールなどで情報を受け手へ送付する方式です。プル型コミュニケーションは、共有された情報を受け手が必要なときに取りに行く方式です。緊急性、対象人数、確認の必要性に応じて使い分けます。

双方向・プッシュ型・プル型を使い分ける。

経路数を考える

関係者どうしが1対1で直接情報交換できる組合せをコミュニケーションチャネルとして数えることがあります。n人について、同じ2人の組を重複して数えない場合、経路数はn(n-1)÷2です。人数が増えると経路数は人数そのものより速く増えるため、連絡方法や共有場所を整理する意味が大きくなります。送信方向を別経路として数える式ではないことに注意します。

n人の1対1の経路数はn(n-1)÷2。

本番の形で解いてみる

科目Aの形: 四肢択一(計算)(このページのために作った問題)

プロジェクトの関係者が8人いる。全員が互いに1対1で直接コミュニケーションでき、同じ2人の組を1経路と数えるとき、コミュニケーション経路数はどれか。

  1. 36経路
  2. 21経路
  3. 28経路
  4. 56経路
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正解: 28経路

8人から2人を選ぶ組合せなので、8×7÷2=28経路です。56は送る方向を別々に数えた場合の値、21は7人、36は9人として数えた値です。

まちがえやすい点: n(n-1)まで計算して2で割り忘れると、同じ2人の組を重複して数える。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

多数の関係者に参考資料を公開し、必要な人が必要な時点で自分から取得する方法として最も適切なものはどれか。

  1. テレビ会議
  2. 双方向コミュニケーション
  3. プル型コミュニケーション
  4. プッシュ型コミュニケーション
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正解: プル型コミュニケーション

受け手が必要なときに情報を取りに行く方法はプル型コミュニケーションです。プッシュ型は送り手から受け手へ情報を送付します。

まちがえやすい点: テレビ会議は双方向で確認しやすいが、受け手が必要時に取得する方式とは異なる。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

プロジェクトの進み具合や課題の状況をまとめ、関係者へ共有するための資料として最も適切なものはどれか。

  1. リスク登録簿
  2. 進捗報告書
  3. ステークホルダ登録簿
  4. プロジェクト憲章
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正解: 進捗報告書

進捗報告書は、プロジェクトの進捗や課題などの状況をまとめて共有する資料です。プロジェクト憲章は立ち上げ、リスク登録簿はリスク、ステークホルダ登録簿は関係者の情報を整理する文書です。

まちがえやすい点: 配布情報は伝達された情報を広く指し、電子メールやテレビ会議は伝達に使う手段である。

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このページの内容は、IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」(2026年1月公表)と試験要綱Ver.5.6の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。IPAは2027年度春ごろから新しい試験制度に移る予定です。