ITパスポート 学習ページ|テクノロジ系・技術要素
ネットワークの階層と通信ルール
ネットワークでは、通信機能を階層に分けて考えます。試験では、代表的なプロトコルと用途の対応を中心に整理すると理解しやすくなります。
通信機能を階層で考える
OSI基本参照モデルは、通信に必要な機能を7層に分けて整理したモデルです。TCP/IP階層モデルは、インターネットで利用される通信機能を4層で捉えます。
階層化すると各層の役割を分けて考えられるため、通信方式の理解や設計がしやすくなります。
通信機能は役割ごとの階層で整理する
Webとファイル転送
HTTPは、WebブラウザとWebサーバなどの間でWebの情報をやり取りするためのプロトコルです。HTTPSでは、HTTPによる通信をTLSによって保護します。
FTPは、ネットワークを介してファイルを転送するためのプロトコルです。Web閲覧とファイル転送では中心となるプロトコルが異なると整理します。
WebはHTTP系、ファイル転送はFTP
電子メールの送受信
SMTPは、電子メールを送信したりメールサーバ間で転送したりするときに使われます。受信ではPOPやIMAPが使われます。
POPではサーバからメールを受信端末へ取得して管理する使い方が中心です。IMAPではメールをサーバ側で管理し、複数の端末から同じメールボックスを利用しやすくなります。
送信はSMTP、受信はPOPまたはIMAP
時刻とネットワーク設定
NTPは、ネットワークを通じてコンピュータの時刻を同期するためのプロトコルです。ログの時刻をそろえることなどに役立ちます。
DHCPは、端末にIPアドレスなどのネットワーク設定情報を割り当てるために使われます。NTPは時刻、DHCPはネットワーク設定と役割を対応させます。
NTPは時刻、DHCPはネットワーク設定
本番の形で解いてみる
表を読む問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
次の表の空欄A、Bに入るプロトコルの組合せとして、最も適切なものはどれか。
| 用途 | プロトコル |
|---|---|
| Webページの取得 | HTTP |
| 電子メールの送信 | A |
| サーバ上のメールを複数端末で管理 | B |
| 時刻の同期 | NTP |
- A=SMTP、B=IMAP
- A=SMTP、B=POP
- A=IMAP、B=POP
- A=POP、B=IMAP
答えと解説を見る
正解: A=SMTP、B=IMAP
メール送信にはSMTPを使い、サーバ上のメールを保持しながら複数端末で管理する用途にはIMAPを使います。POPは受信に用いますが、IMAPとはメール管理方式が異なります。
まちがえやすい点: SMTPは送信、IMAPとPOPは受信側で使う点を整理する。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
社内LANに接続したPCへ、IPアドレスなどのネットワーク設定を自動的に割り当てるために利用するプロトコルはどれか。
- ARP
- DHCP
- DNS
- ICMP
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正解: DHCP
DHCPは、端末にIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイなどの設定情報を自動的に割り当てます。DNSは名前解決、ARPはIPアドレスに対応するMACアドレスの解決に使います。
まちがえやすい点: アドレスの自動設定と、名前解決やMACアドレス解決を混同しない。
基本の問題(このページのために作った問題・本番と同じ四肢択一)
HTTPSの説明として、最も適切なものはどれか。
- HTTPによる通信をTLSで保護する
- HTTPによる通信で利用する名前解決をDNSSECで保護する
- HTTPによる通信で利用するIPアドレスをDHCPで暗号化する
- HTTPによる通信経路をVPNだけで保護する
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正解: HTTPによる通信をTLSで保護する
HTTPSは、HTTPによる通信をTLSで暗号化し、通信相手の認証や改ざん検知などに利用します。DNSSECやVPNは別の対象や範囲を保護する仕組みです。
まちがえやすい点: HTTPSはHTTPをTLSで保護する仕組みであり、DNSやIP設定そのものを暗号化するものではない。
この内容を問題で確かめる
読んだところを、本番と同じ四肢択一の10問セットで思い出してみましょう。
ITパスポートの問題を解く →このページの内容は、IPA「ITパスポート試験 シラバス Ver.6.5」(2026年1月公表)の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。