基本情報技術者 学習ページ|科目A・サービスマネジメント

サービスを評価し改善する

サービスマネジメントでは、実績を測って報告し、問題があれば原因に働きかけて改善します。不適合への対応、ギャップ分析、CSF・KPI・KGIの関係を整理します。

実績を報告し評価する

サービスマネジメントでは、サービス目標や合意した指標に対する実績を測定し、サービスの報告として関係者へ示します。単発の数値だけでなく、期間ごとの推移や傾向を確認することで、悪化や改善の兆候を捉えやすくなります。

パフォーマンス評価では、計画した活動や管理の仕組みが目的に対して有効に機能しているかを確認します。測定結果を報告して終わりではなく、評価と改善へつなげることが中心です。

測定・報告・評価を改善へつなげる。

不適合を是正する

要求事項を満たしていない状態を不適合といいます。不適合が見つかったときは、影響を抑えたり状態を直したりするだけでなく、原因を調べ、再発を防ぐための対応を検討します。

是正処置は、検出された不適合の原因を除去し、再発を防ぐための処置です。その場の障害復旧と、原因に働きかける是正処置は同じではないため、応急対応と再発防止を分けて考えます。

是正処置は不適合の原因を除き再発を防ぐ。

継続的改善を回す

継続的改善は、サービスやサービスマネジメントの適切性、妥当性、有効性を継続して高めていく活動です。一度の大規模変更だけを指すのではなく、測定結果や利用者からの情報、監査結果などを基に改善機会を見つけます。

改善案は優先度や効果、必要な資源を考慮し、承認された活動として管理します。改善後も測定して効果を確認することで、次の改善へつなげます。

改善は実施後の効果測定まで含めて循環させる。

ギャップを明確にする

ギャップ分析は、現在の状態と目標とする状態を比較し、その差を明らかにする方法です。例えば、目標応答時間と実績、必要な運用手順と現在の手順を比べ、何が不足しているかを具体化します。

差が分かれば、改善項目を洗い出し、優先順位や実施計画を検討しやすくなります。現状だけを見るのではなく、目標との比較で差を捉えることがギャップ分析の要点です。

ギャップ分析は現状と目標の差を明らかにする。

CSFとKPIとKGI

CSFは目標達成のために特に重要となる成功要因、KPIは活動の進み具合や重要な業績を測る指標として使われます。KGIは最終的な目標の達成度を測る指標として整理されます。

例えば、KGIを顧客満足度の目標値、CSFを問い合わせ対応品質の向上、KPIを一次回答までの平均時間とするように、目標と成功要因と測定指標を対応付けます。KPI自体が最終目標とは限らない点に注意します。

KGIは目標、CSFは成功要因、KPIは進捗を測る指標。

本番の形で解いてみる

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

不適合への是正処置の説明として、最も適切なものはどれか。

  1. 不適合による影響を抑えるため、その場で障害を復旧させる処置
  2. 不適合の原因を調べ、その原因を除去して再発を防ぐ処置
  3. まだ発生していない潜在的な不適合の原因を除去する処置
  4. 不適合の発生件数を集計し、サービスの報告に記載する活動
答えと解説を見る

正解: 不適合の原因を調べ、その原因を除去して再発を防ぐ処置

是正処置は、発生した不適合の原因を除去し、再発を防止するための処置です。その場の復旧は応急処置、まだ起きていない不適合の原因を除くのは予防処置です。

まちがえやすい点: 障害を一時的に直すことと、原因を除去して再発を防ぐ是正処置を分けて考える。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

現在の状態と目標とする状態を比較し、その差を明らかにして改善項目を洗い出す手法はどれか。

  1. ギャップ分析
  2. パレート分析
  3. SWOT分析
  4. 特性要因図
答えと解説を見る

正解: ギャップ分析

ギャップ分析は、現状と目標状態を比較して差を明らかにする方法です。パレート分析は項目を大きい順に並べて重点を見つける、SWOT分析は強み・弱み・機会・脅威で整理する、特性要因図は結果と原因の関係を整理する手法です。

まちがえやすい点: 現状分析だけでも目標設定だけでもなく、両者を比較して差を見る。

科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)

KGI、CSF、KPIの設定例として、最も適切なものはどれか。

  1. KGI=顧客満足度90%以上、CSF=問い合わせ対応品質の向上、KPI=一次回答までの平均時間
  2. KGI=一次回答までの平均時間、CSF=顧客満足度90%以上、KPI=問い合わせ対応品質の向上
  3. KGI=問い合わせ対応品質の向上、CSF=一次回答までの平均時間、KPI=顧客満足度90%以上
  4. KGI=顧客満足度90%以上、CSF=一次回答までの平均時間、KPI=問い合わせ対応品質の向上
答えと解説を見る

正解: KGI=顧客満足度90%以上、CSF=問い合わせ対応品質の向上、KPI=一次回答までの平均時間

KGIは最終的な目標達成度、CSFは目標達成に重要な成功要因、KPIは活動の進み具合や業績を測る指標として設定します。選択肢アは三者の役割が対応しています。

まちがえやすい点: KPIを最終目標そのものとせず、KGIの達成につながる活動を測る指標として考える。

基本情報の学習ページ

ほかの学習ページの一覧と、2択の用語カード(750語)は、基本情報技術者のページにあります。

基本情報技術者のページへ →

このページの内容は、IPA「基本情報技術者試験 シラバス Ver.9.2」(2026年1月公表)と試験要綱Ver.5.6の範囲にもとづきます(2026年10月確認)。IPAは2027年度春ごろから新しい試験制度に移る予定です。