基本情報技術者 学習ページ|科目A・ソフトウェア開発管理技術
構成と変更を管理する
ソフトウェアは、プログラムや文書など多くの構成品目から成り立ちます。何を構成品目として管理するかを明確にし、変更履歴、完全性、リリースまで一貫して管理します。
構成品目を識別
ソフトウェア構成管理では、ソフトウェア全体がどのソフトウェア構成品目の組合せで成り立っているかを識別し、その管理方法を定めます。プログラムだけでなく、管理対象とした文書なども構成品目になり得ます。構成管理計画では、何をどのように管理するかを明らかにします。また、ソフトウェアを構成する要素を把握する情報としてSBOMも用いられます。
構成管理は構成品目とその組合せを識別する。
構成状況を記録
変更管理では、基準となっている構成品目について、現在の状況や変更の履歴を記録し、文書化します。プロジェクトで行われた変更の回数、最新のバージョン管理の状態、移行状況などを追えるようにします。変更後の状態だけを残すのではなく、どのような変更が行われて現在の状態になったかを確認できることが重要です。これにより、必要な版や変更経緯を特定しやすくなります。
構成品目の状態と変更履歴を記録する。
完全性を確認
ソフトウェア構成品目は、変更を反映した後も必要な機能や構成が整っているかを確認します。変更管理では、構成品目の機能的な完全性と物理的な完全性を決定し、保証する考え方を扱います。ここでは一貫性や正確性が重要になります。例えば、プログラムの版と関連文書の版が対応していなければ、構成全体として正しく管理されているとはいえません。
変更後も構成品目の一貫性と正確性を確認する。
リリースと保管
構成品目の完全性が保証された後は、ソフトウェアや関連文書の新しい版を出荷するための手続を行います。バージョン管理によって出荷対象の版を明確にし、コードや文書はソフトウェアの寿命がある間、必要に応じて保守できるよう管理します。さらに、定められた保管期間を踏まえて記録や成果物を扱います。変更したことと、出荷できる状態であることは分けて考えます。
完全性確認後に版を明確にしてリリースする。
本番の形で解いてみる
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
ソフトウェア構成管理の説明として、最も適切なものはどれか。
- 保有ライセンス数とインストール数を照合し、利用数量を明らかにする
- 開発者ごとの作業時間を集計し、作業負荷の配分を明らかにする
- 利用者ごとのアクセス権を設定し、設計データの閲覧範囲を明らかにする
- ソフトウェア全体を構成する管理対象を識別し、その組合せや管理方法を明らかにする
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正解: ソフトウェア全体を構成する管理対象を識別し、その組合せや管理方法を明らかにする
構成管理は、ソフトウェアを構成する品目を識別し、その組合せや管理方法を明確にする活動です。他の選択肢は資源管理、アクセス権管理、ライセンス管理に関する内容です。
まちがえやすい点: 構成管理では、人員やライセンス数ではなく構成品目とその関係を扱う。
科目Aの形: 四肢択一(表を読む)(このページのために作った問題)
次の表は、構成品目に対する変更要求の処理の流れである。空欄Xに入る作業として、最も適切なものはどれか。
| 段階 | 作業 |
|---|---|
| 1 | 構成品目Aに対する変更要求を受け付ける |
| 2 | X |
| 3 | 承認された要求を構成品目Aへ反映する |
| 4 | 変更履歴と新しい版を記録する |
- 変更履歴の記録を省略して、最新の版だけを残す
- 変更内容と影響を評価し、承認の可否を判断する
- 要求を承認する前に、構成品目Aを先に変更する
- 構成品目Aを出荷対象として確定する
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正解: 変更内容と影響を評価し、承認の可否を判断する
変更要求は、受付の後に内容と影響を評価して承認の可否を判断し、承認された要求を構成品目へ反映してから履歴と版を記録します。承認前に変更したり、履歴の記録を省略したりすると、変更管理の一貫性が損なわれます。
まちがえやすい点: 変更は、評価と承認を経てから反映し、その後で履歴と版を記録する順序で考える。
科目Aの形: 四肢択一(このページのために作った問題)
ソフトウェアの新しい版を出荷する前の管理として、最も適切なものはどれか。
- 構成品目の完全性を確認し、出荷対象の版を明確にする
- 出荷後に構成品目を識別し、管理対象を決める
- 設計データのアクセス権を解除して、出荷対象を確定する
- 変更履歴を削除して、最新の版だけを保管する
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正解: 構成品目の完全性を確認し、出荷対象の版を明確にする
新しい版の出荷では、構成品目の完全性を確認したうえで、出荷する版を明確にします。変更履歴は状態や経緯を追うために管理する情報であり、出荷時に削除するものではありません。
まちがえやすい点: リリースは、変更した直後ではなく完全性を確認した後に行う。
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