第二種電気工事士 学習ページ
分電盤・遮断器と単線結線図
分電盤と遮断器は、配線図の問題で毎回のように聞かれます。電源から負荷へ順に追うことと、Pは極の数、Eは過電流を検出する素子の数を最初に押さえます。
分電盤結線図は電源から負荷へ順に追う
単相3線式100/200V(単相3線式=3本の電線で、100Vと200Vの両方を送る方式)の分電盤は、引込口→電力量計→主幹の漏電遮断器→分岐の配線用遮断器→各負荷の順に追います。電力量計は使用した電力量を測る機器で、主幹の漏電遮断器は分電盤全体の地絡(電線が大地や金属にふれて、電気が大地へ流れること)・漏電を監視して異常時に遮断します。分岐の配線用遮断器は各回路の過負荷(器具や電線に、決められた量より多い電流が流れ続けること)や短絡(電線どうしが直接ふれて、大きな電流が流れること。ショートとも言う)を保護します。配線図問題では、まず電源方式と主幹を確認し、その後に回路名・電圧・遮断器の極数を対応させると読み違いが減ります。
引込口→電力量計→主幹漏電遮断器→分岐配線用遮断器→負荷の順に追う
2P1Eと2P2EはPとEの意味で見分ける
Pは同時に開閉する極の数、Eは過電流を検出する素子の数です。2P1Eは2極を同時に開閉し、過電流素子は1極だけです。接地側電線をもつ100Vの2線式回路では、非接地側に過電流素子を置き、接地側には置かない形で使われます。2P2Eは2極とも過電流を検出し、単相3線式100/200Vの外線2本を使う200V分岐回路などに用います。見た目では「2P1E」「2P2E」などの表示と定格電圧・電流を確認します。
P=開閉する極数、E=過電流素子数。200V回路は2P2Eが基本
100V回路と200V回路の取り出し方
単相3線式100/200Vでは、3本の電線を外線-中性線-外線として見ます。100Vは外線と中性線の間、200Vは外線どうしの間から取り出します。したがって、分電盤結線図で200V負荷を探すときは、中性線を使わず外線2本につながる分岐を選びます。200V分岐回路は両線とも非接地側になるため、2極とも過電流を検出する2P2Eの配線用遮断器が対応します。エアコンなどの専用200V回路では、回路表示の「200V」と遮断器の極・素子をセットで確認します。
100V=外線+中性線、200V=外線+外線
配線用遮断器は過負荷と短絡を保護する
配線用遮断器は、回路に流れる電流が大きくなったときに自動で電路を切り、電線を過熱から守る機器です。主に過負荷と短絡に対して動作します。漏電そのものを検出する機器ではありません。写真問題では、操作レバー、定格電流表示、極数・素子数の表示を確認します。漏電遮断器のような感度電流表示や漏電動作を確かめるテストボタンが見当たらないことも見分ける手掛かりです。分電盤では各分岐回路の保護に並んで配置されます。
配線用遮断器=過負荷・短絡の保護。漏電検出が主目的ではない
漏電遮断器は地絡・漏電を検出して切る
漏電遮断器は、電路から大地へ電流が漏れる地絡・漏電を検出して自動的に遮断する機器です。主幹に置けば、負荷側の広い範囲をまとめて保護できます。漏電遮断器には過電流保護機能をもつものともたないものがあるため、「漏電遮断器=必ず過負荷も保護」と決めつけないことが大切です。写真では、漏電動作を確認するテストボタン、定格感度電流の表示などを探します。試験では配線用遮断器との用途の違いを問われます。
漏電遮断器=地絡・漏電を検出。テストボタンや感度電流表示が目印
電磁開閉器と自動制御器具の働き
電磁開閉器は、電磁接触器と熱動継電器を組み合わせ、電動機などを電気的に開閉しながら過負荷も保護する器具です。押しボタンや自動制御回路から遠隔操作でき、熱動継電器が過負荷を検出すると、その接点で電磁接触器の操作回路を切り、電磁接触器が主回路を開きます。短絡電流の遮断は配線用遮断器やヒューズが受け持ちます。電磁接触器だけでは過負荷保護をする器具とは扱いません。写真では主接点を開閉する電磁接触器の下に熱動継電器が付いた形が目印です。ほかに、タイムスイッチは設定時刻で、自動点滅器は周囲の明るさなどで負荷を自動開閉します。
電磁開閉器=電磁接触器+熱動継電器。開閉と過負荷保護を行う
地絡遮断装置(漏電遮断器)を省略できる条件
金属製外箱をもつ使用電圧60Vを超える低圧の機械器具に電気を送る電路には、原則として地絡が起きたときに自動的に電路を遮断する装置(代表は漏電遮断器)を施設します。試験では省略できる条件を選ばせます。
| 省略できる条件(代表) | 覚えるところ |
|---|---|
| 機械器具に簡易接触防護措置を施す | 人が簡単に触れない |
| 乾燥した場所に施設する | 乾燥 |
| 対地電圧150V以下(対地電圧=電線と大地との間の電圧)の機械器具を水気のある場所以外に施設する | 150V以下+水気なし |
| 電気用品安全法の適用を受ける二重絶縁構造の機械器具 | 二重絶縁 |
| ゴム・合成樹脂などの絶縁物で被覆した機械器具 | 絶縁物で覆う |
| C種・D種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下 | 3Ω以下 |
| 絶縁変圧器(機械器具側の線間電圧300V以下)を置き、機械器具側を非接地にする | 絶縁変圧器+非接地 |
| 機械器具の中に電気用品安全法の漏電遮断器を取り付ける | 内蔵の漏電遮断器 |
「水気のある場所」「湿気の多い場所」は省略条件ではありません。150V以下でも水気のある場所なら省略できません。
乾燥・150V以下で水気なし・二重絶縁・接地抵抗3Ω以下・絶縁変圧器+非接地などが省略条件。水気のある場所は省略できない
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10問を解く →どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。