第二種電気工事士 学習ページ

複線図と電線の本数

配線図の問題では、指定した区間に必要な最少の電線本数が毎回のように問われます。過去9回では毎回1〜2問出ています。単線図(電線の本数を省いて、1本の線で描いた図)の線を数えるのではなく、複線図に直してから数えるのが唯一の確実な方法です。

複線図は接地側から順に結ぶ

例として、100V電源からジョイント部Jへ入り、Jから電灯L・片切スイッチS・コンセントCへ分かれる回路を考えます。まず電源の接地側をLとCへ直接つなぐ。次に非接地側をCとSへつなぐ。最後にSの反対側からLへ戻り線をつなぎます。この順なら、スイッチを接地側に入れる誤りを防げます。

この例ではJ-L間は接地側と戻り線の2本、J-S間は非接地側と戻り線の2本、J-C間は接地側と非接地側の2本です。

単線図を複線図にする手順。電源からジョイントボックスJを通って、電灯L・片切スイッチS・コンセントCにつなぐ例。①接地側をLとCへ直接つなぐ、②非接地側をSとCへつなぐ、③Sの反対側からLへ戻り線をつなぐ。J-L間・J-S間・J-C間はどれも2本になる

接地側→負荷へ直結、非接地側→スイッチ、スイッチの戻り線→負荷の順で書く

最少電線本数は区間ごとに数える

単線図の線1本を、そのまま電線1本とは数えません。複線図を完成させてから、問われた区間を横切る導体(電気を通す金属の部分)を1本ずつ数えます。指定区間を実際に通る、別々の導体だけを数えます。同じ接続点につながる接地側線や非接地側線を器具ごとに重ねて数えず、ジョイントで分かれた先の区間だけ別々に数えます。

器具の個数から本数を推測しないことが重要です。手順は、①ジョイントボックスごとに接地側・非接地側・各負荷への戻り線・3路/4路の渡り線(3路スイッチどうし、または3路と4路のスイッチをつなぐ2本の電線)を接続点として整理し、②問われた区間を通る別々の線だけを数える、の2つです。

先に複線図を完成させ、最後に指定区間を横切る線だけ数える

3路・4路スイッチの複線図

1灯Lを3か所から操作する例では、3路S1-4路S2-3路S3の順に置きます。まず接地側をLへ直接つなぎ、非接地側をS1の共通端子へ入れます。S1の残り2端子から2本の渡り線をS2へ送り、S2からさらに2本をS3の渡り線端子へ送ります。S3の共通端子からLへ戻り線をつなげば完成です。

4路スイッチは2個の3路スイッチの間に入るので、4路だけを電源や負荷へ直接つなぐ形にはしません。

3路・4路スイッチの複線図。接地側電線は電源から電灯へ直接。非接地側電線は3路スイッチS1の端子0へ。S1の1・3からは4路スイッチS2へ2本、S2からS3の1・3へ2本(渡り線)。S3の端子0から電灯へ1本

3路-4路-3路:両端の3路が電源側と負荷側、間は渡り線2本ずつ

パイロットランプ3方式の結び方

片切スイッチSで電灯Lを点滅し、Sの場所にパイロットランプPLを置く例で区別します。常時点灯はPLを電源と並列(枝分かれさせて、どれにも同じ電圧がかかるつなぎ方)にし、非接地側と接地側を直接与えます。同時点滅はPLをLと並列にし、スイッチ後の戻り線と接地側へつなぎます。異時点滅はPLをSと並列にし、Sが切のときPLが点灯、Sが入のときPLが消灯します。

この単純な例でSとPLが同じ場所なら、そこまで必要な線は常時点灯3本、同時点滅3本、異時点滅2本です。ほかの回路が同じ区間を通れば、その線も加えます。

パイロットランプの3つの点灯のしかた。常時点灯はパイロットランプを電源に並列、同時点滅は電灯に並列(スイッチの負荷側)、異時点滅はスイッチに並列。スイッチが切のときだけ点くのが異時点滅

常時=電源と並列、同時=負荷と並列、異時=スイッチと並列

器具の裏面は端子表示を追う

器具の結線を写真で問われたら、表側の形より裏面の端子表示と接続先を追います。コンセントは接地側を示すW表示の端子を確認します。3路スイッチでは0端子が共通端子で、残る2端子が渡り線側です。4路スイッチは4端子を持ち、3路スイッチ2個の間の渡り線を受け渡します。

問題文で電線の色の役割が決められているときは(白=接地側、黒=非接地側、赤=負荷へ行く線など)、まず色を役割に置き換えてから、その線が器具のどの端子に入るべきかを照らし合わせます。色だけで正誤を決めず、非接地側から負荷まで回路が成立するかを複線図に戻して確認します。

写真問題はW表示・3路の0端子・4路の4端子を見て、接続先まで追う

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読んだところを、問題で思い出してみましょう。

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どこから読むかは第二種電気工事士の勉強の順番(過去の傾向から)にまとめています。このページの数値・基準は、2026年4月1日時点の電気設備技術基準・同解釈・電気工事士法などにもとづきます(2026年10月確認)。