💰 FP3級 金融資産運用
リスクと資産運用とは?分散投資・ポートフォリオをわかりやすく解説
投資リスクの種類
投資には様々なリスクがあります。
| リスクの種類 | 内容 |
|---|---|
| 価格変動リスク | 株価・債券価格・基準価額が変動するリスク |
| 信用リスク | 発行体(企業・国)が債務不履行になるリスク |
| 為替リスク | 外貨建て資産の為替変動による損益リスク |
| 流動性リスク | 売りたい時に希望価格で売れないリスク |
| インフレリスク | 物価上昇により実質的な資産価値が下がるリスク |
💡 一般に、リスクが高いほど期待リターンも高くなります(リスクとリターンのトレードオフ)。
分散投資
分散投資とは、複数の資産・地域・時期に分けて投資することでリスクを低減する手法です。
- 資産分散:株式・債券・不動産など異なる資産クラスに分散
- 地域分散:国内・先進国・新興国など地理的に分散
- 時間分散(ドルコスト平均法):毎月一定額を継続して積立投資
ドルコスト平均法
毎月一定金額で投資し続けることで、価格が高い時は少ない口数、安い時は多い口数を購入できます。結果として平均購入コストを抑えることができます。
ポートフォリオ理論
ポートフォリオとは保有する金融資産の組み合わせ全体のことです。
- 相関係数:資産同士の値動きの連動性(-1〜+1)
- 相関が低い(-1に近い)資産を組み合わせるほどリスク低減効果が高い
- 例:株式と債券は相関が低いことが多く、組み合わせでリスクを抑えられる
❌ 「分散投資でリスクをゼロにできる」は誤りです。個別銘柄リスク(非システマティックリスク)は分散で低減できますが、市場全体のリスク(システマティックリスク)は分散では除去できません。
試験で出るポイント
✅ ドルコスト平均法の仕組みと、相関係数が低い資産の組み合わせによるリスク低減効果が頻出です。
- リスクとリターン:高リスク = 高リターン(比例関係)
- 分散投資:資産・地域・時間の3つの分散
- ドルコスト平均法:定額積立で平均コスト低減
- 相関係数:-1〜+1、低いほど分散効果大
リスク管理と保険の基本概念
リスク管理の4つの手法はリスクの回避・軽減・移転・保有です。保険はリスクを「移転」する手法の代表例です。純保険料(将来の保険金支払いに充てる部分)と付加保険料(保険会社の経費・利益)を合わせたものが保険料となります。
生命保険の基本3利源は「死差益(実際の死亡者数が予定より少ない場合の利益)」「利差益(運用収益が予定利率を超えた場合の利益)」「費差益(実際の経費が予定より少ない場合の利益)」です。この3利源の合計が「契約者配当金」として還元されます(相互会社の場合)。
💡 大数の法則:個々のリスクは予測困難でも、多数集まれば発生率が安定するという原則が保険の成立基盤です。この法則があるからこそ保険料を合理的に計算できます。
🎯 FP3級 試験対策まとめ
リスク管理分野の試験対策として、保険の「告知義務」と「通知義務」の違いを押さえましょう。告知義務は契約前に健康状態等の重要事項を正直に申告する義務です。通知義務は契約後に職業や危険度が変わった場合に保険会社に知らせる義務です。告知義務違反は保険金不支払いの原因になります。
保険契約者・被保険者・保険金受取人の三者関係も重要です。例えば「夫が自分の死亡保険に加入し、被保険者も夫、受取人が妻」という場合、妻が受け取る死亡保険金は相続税の対象(みなし相続財産)になります。契約形態によって課税(相続税・所得税・贈与税)が異なる点は試験頻出です。
⚠️ クーリングオフ制度:保険契約申込み日または重要事項の書面受領日のいずれか遅い日から8日以内であれば、書面による申込みの撤回ができます。生命保険・損害保険ともに適用されます。